俳優岡本健一(51)が3日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで行われた「第55回紀伊国屋演劇賞」の授賞式に出席した。昨年、新国立劇場で上演された「リチャード二世」での演技が評価されて、個人賞を受賞した。

同作は、足かけ12年をかけた歴史絵巻の最終章。集大成の作品に挑む時のことを振り返り、岡本は「衝撃的な作品をお届けしたいと思っていた。賞をもらいたいと思った」と明かした。

願いがかなっての受賞となったが、岡本は「次の作品に入ると、ゼロから作らないといけない。(演劇は)劇場でお客さんとスタッフだけが時間を共有し、記憶だけが残る究極のぜいたく。今後もずっと続けていきたい」と精進を誓った。

ほかに鈴木杏、中村ノブアキ氏、真鍋卓嗣氏、松岡依都美が受賞。