女優芳根京子(23)木村佳乃(44)らが11日、都内で、映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督)の初日舞台あいさつに出席した。

作家島本理生氏が18年に直木賞を受賞した同名サスペンス小説の実写化。北川景子(34)演じる公認心理師・真壁由紀が、事件のドキュメンタリー本の執筆依頼を受けて、芳根演じる容疑者を取材するうちに、意外な真相が浮かび上がっていくサスペンスミステリーだ。

容疑者役の芳根は「これまでのプロモーションで『2月11日公開です』ってちょっと不安に思いながら言っていたので、初日を迎えられてよかった」と安心した様子をみせた。愛を感じた瞬間を問われると「私自身も北川さんから愛をもらったし、(役名の)環菜も真壁先生からたくさん愛を頂いて…」と話し始めた。

すると中村倫也(34)が「好きすぎるんですよ。芳根さんが北川さんのことを。さっきも北川さんが口開くとパってみてて、うなずきながら静かに聞く」と暴露。芳根は「中村さんが北川さんのことを『景ちゃん』って呼んでいるのがうらやましくて、『景さん』って呼ばせてもらっています」と“北川愛”をさく裂させた。「あの時期ちょっと悩んでいたりもしていて、私の心も景さんが癒やしてくれたし、環菜の心の傷も真壁先生が癒やしてくれた」と北川への感謝を繰り返した。

芳根の母親役を演じた木村は「鬼のような母を演じさせていただきました。演じている間中、心が痛かった。本当は学校から帰ってきた娘に『おやつあるよ』とか、『宿題やった?』とか普通のお母さんを演じたかったんですけど、なぜかこんな演じるのが難しい役を…」と苦労を明かした。「本当だったらこんなかわいい…法廷に立って『うちの子はやっていません』って何回もやりたかったのに…ごめんね…かわいそうにね~みているだけで心が痛い」と芳根を見ながら振り返った。

事務所の後輩でもある中村倫也(34)から「先輩ちょっとネタバレ気をつけてくださいね」と突っ込まれると、「ご覧になった方ですよね?…」と観客を見渡し「メディアの方もね、今のは聞かなかったことに…映画館に足を運んでいただいて」と笑いを誘った。