乃木坂46樋口日奈(23)が、舞台「フラガール -dance for smile-」(4月3日初日、東京・Bunkamuraシアターコクーン)に主演することが決まった。舞台単独初主演となる。ひたむきさでつかんだ主演。舞台では華やかさで魅了する。

11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。加入当時は13歳だった。白石麻衣(28)や西野七瀬(26)らと比べると妹的な立ち位置だったが、9年を超えるアイドル活動で、年齢を重ねるごとに大人の魅力もつけてきた。テレビ東京系「乃木坂工事中」MCのバナナマン日村勇紀(48)からも「樋口は色っぽいんだよなぁ」とたびたび絶賛されている。

加入2年目、13年5月にグループ全体で出演した舞台「16人のプリンシパル deux」で、演技や舞台の楽しさを知った。以降、乃木坂46メンバーとともに出演する作品だけではなく、「帝一の國」シリーズや「ドラえもん のび太とアニマル惑星」や「ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-」、「SHOW BOY」など、本格ミュージカルや舞台に次々と出演していった。

先月にはフジテレビ系スペシャルドラマ「教場2」にも出演した。同作の中江功監督からも「演技をするとパッとその場が輝く」などと好評だったという。そして、ついにつかんだ「フラガール」の主演。稽古はまだ始まっていない(2月17日時点)が、構成演出の岡村俊一氏からは「女優として本流の華やかさがある」と期待を寄せられている。岡村氏は中江氏からも樋口の高い評価を聞いたという。

謙虚で控えめなメンバーが多い乃木坂46の中でも、特に初対面から非常に印象がいいメンバーの1人かもしれない。中江氏や岡村氏だけでなく、たとえばミュージカルの共演者たちも「日奈ちゃんはとにかく、本当にいい子」と口をそろえる。

2月22日にデビュー9周年を迎える乃木坂46の1期生として、「お芝居をやるからにはちゃんとやりたい」と、常に気を引き締めて作品に臨み続けてつかんだ主演のチャンス。ひたむきな努力は、劇中で演じるフラガールのリーダー、谷川紀美子にもつながりそうだ。数々の名作が上演されてきたシアターコクーンが、まさに飛躍の舞台となる。【横山慧】