モデルでユーチューバーの「ゆきぽよ」こと木村有希(24)が18日、日刊スポーツの取材に応じ、1月に「週刊文春」が報じた、19年に自宅で知人男性がコカインを使用、逮捕され、警視庁の強制捜査を受けた件を事実だと認めた。

薬物との関わりを否定し「自分に原因がある。考え方が違うのは、よく分かった。全てを改めなければいけない。内面も変われたと伝えたい」と再起を誓った。

   ◇   ◇   ◇

“文春砲”に端を発した一連の騒動から2カ月。沈黙を破り、スポーツ紙の取材を受けた理由について「厳しい意見を述べ、影響力があり事実を全部伝えてくれそうだから」と語った。

「今まで付き合った5人のうち4人が逮捕」などの奔放な発言が事実だった上、当該男性が18年6月に詐欺容疑で逮捕されていたことまで報じられモラルを問う声が沸騰。1月24日にTBS系「サンデー・ジャポン」にVTR出演した際「(男性に)しつこく付きまとわれた」と被害者然と語ったことも火に油を注ぎ、同26日にインスタグラムを更新したことまで批判を受け以後、更新していない。

まず、男性との関係について「家に遊びに来ていた、たくさんのお友達の1人。交際関係を持ち掛けられたことも事実ですけど19年にお断りし、そういうことがあってから関わっていない」と断言。男性が詐欺罪で逮捕された当時は仕事先のメキシコにおり帰国後、新聞記事で同男性が元組員だと供述したことを知った。「本人から元組員だとは聞いていないが危機管理能力が甘かった」と猛省した。

仕事は往事より減ったという。19年に発覚した芸人の闇営業問題の当事者の中には、いまだ地上波への復帰がかなわない芸人もおり「(自身の復帰は)難しいです。これからの自分の行動次第」と神妙な面持ちで語った。「今は落とし穴に落ちていると見られていると思う。転んでいる状態から立ち上がろうとしている。何で転んだか考えられるようになった。失敗を経験として生かし、何度も起き上がって世間の皆様に『やっぱり変わった』と思ってもらえるよう頑張る」と自身に言い聞かせるように言った。

薬物や反社会勢力との関係については「全くない。ずっと私は薬物やってないですし、周りにいたのも親密男性って書かれた男の子だけ。今、いつでもガサ入ってよいです」と言い切った。そして「しっかり自分と向き合って反省できた2カ月間…泣きました。そうなってしまったのは自分に原因があるし、それを、どう次の仕事、これからの私に生かすか。2カ月で戻るなんて許せない方もいると思うんですけど、変わった私を見ていただきたい」と訴えた。【村上幸将】

○…ゆきぽよは今後、過去の“武勇伝”を封印すると誓った。「その時は笑ってもらえたけど、被害者の方々が苦しんでいることに気づけなかった。良い思いをする人はいないので、そういう話はしない」。一方で「カメラの前でも裏でも変わらないのが私の良さ。そこは、ずっと変えたくない。もちろんウソや、世間の皆さんに隠し事はしない。逮捕されていることを隠し続けるというのは、すごく苦しかった」とも語った。

   ◇   ◇   ◇

◆ゆきぽよ(本名・木村有希=きむら・ゆき)1996年(平8)10月23日、横浜市生まれ。日本人の父、スペイン人とフィリピン人のハーフの母の間に生まれ、12年に雑誌「JK egg 読者モデルオーディション in mixiページ2012」で準グランプリに輝き、神奈川県立永谷高1年時の15歳でモデルデビュー。同高は4年で卒業。17年に「バチェラー・ジャパン」、18年に米国で放送された本家のスピンオフ番組にも出演しブレイク。157センチ、血液型O。

◆ゆきぽよ一連の騒動VTR 1月21日発売「週刊文春」で、19年5月に先輩から紹介された4歳年上男性が自宅でコカインを使用した容疑で逮捕された上、自らも事情聴取を受け、自宅も強制捜査され尿検査に応じたと報じられた。同23日に謝罪コメントを発表も、2月3日に一部で、プロデュースした下着のデザインが他通販サイトの商品と酷似していると報じられた。ただ、ブランド側は中国の工場のミスの可能性を示唆。ゆきぽよがイメージしたものと発表した。ゆきぽよも「本当に自分で考えています」と主張した。