脚本家の橋田寿賀子さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため亡くなったことが5日、分かった。95歳だった。一般財団法人 橋田文化財団が発表した。

橋田さんの代表作の1つとして知られる、83年のNHK連続テレビ小説「おしん」に主演した小林綾子(48)が同日、所属の東映マネージメントを通じ、追悼のコメントを発表した。小林は「あまりにも突然の訃報に、信じられず、寂しい気持ちでいっぱいです」などとコメントした。

「私が『おしん』に出演させて頂いたのは10歳の時でしたが、それ以来、橋田先生のドラマや舞台に沢山出演させて頂き、本当にお世話になりました。心から感謝しております。最近では毎年お誕生日会でお目にかかっていたのですが、お会いするといつも『お母さんお元気? 宜しくお伝え下さいね。』と、おしん撮影当時に一緒に行動していた母のことを、今でも気遣って下さったり、贈り物をお送りした時などには、美しい達筆な字のお葉書を、楽しい船旅の様子などと共に、毎回丁寧に書いてきて下さいました。どんなときも、温かく見守ってくださるお優しい先生です」

小林は「今こうして私がお仕事させて頂けているのは、橋田先生のおかげです。先生が『おしん』を書いて下さったお陰で、人生の幅を大きく広げて頂きました。先生の作品は、いつまでもみんなの心の中で生きています。橋田先生、本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈り致します」(コメントは原文のまま)と橋田さんに感謝した。

「先生ありがとう」/橋田寿賀子さん追悼記事はこちら>>>>