今秋スタートの次々期NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、初代ヒロインを務める上白石萌音(23)がこのほど、リモート取材を行った。

上白石は3月26日にクランクイン。「参加したくてたまらなかったこの作品。毎日、現場に行くのがうれしくてたまらない」と喜ぶ。朝ドラは初出演。「お芝居をしている人は一度は憧れるけど、ヒロインをできるとは思っていなかった」と話した。

同作は昭和、平成、令和の3つの時代で、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代を描く。ヒロインは上白石、深津絵里(48)川栄李奈(26)で、朝ドラ史上初の3人のヒロインが登場する。

上白石が演じるのは、初代ヒロイン橘安子。物語の舞台は京都、岡山、大阪。14歳から演じる安子のキャラクターについて「愛情たっぷりに育てられた幸せな女の子。とにかくピュアで本当にかわいらしい」と話す。「岡山弁は本当に柔らかくて、話しているだけで安子に近づけるような気がする」と、岡山弁の演技にも挑戦している。

クランクインの2日ほど前に岡山を訪ねたそうで「初めて訪れたけど、そんな気がしなかった。時間の速度とか空気の感じが地元に似ている」と振り返った。

深津、川栄へと物語をつないでいくドラマの展開には「背筋が伸びますね。ひとつひとつ丁寧にベストを尽くす」と意気込んだ。

とはいえ「クランクイン前から現場の雰囲気はいいので、温めて渡さなきゃとかっていうプレッシャーはない」とも。自身については、朝ドラへの出演が決まり「朝をすごく大事にしたいと思うようになりました。朝ドラを届けるなら、いい朝を過ごさなきゃ!」。朝食をきちんと食べるようになったと言い、「朝ドラに朝を変えてもらいました」と笑顔で話していた。【星名希実】