TBS系7月期の日曜劇場枠で放送されるドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(日曜午後9時)に俳優賀来賢人(31)が出演する。6日、同局が発表した。

鈴木亮平(38)主演の本格救命医療ドラマで、主人公・喜多見幸太(きたみ・こうた)は、大事故や事件に巻き込まれ命の危機にひんする患者を救うため、危険を顧みず現場に飛び込んでいく勇猛果敢な救命救急医。物語の舞台は、都知事の号令で新設された「TOKYO MER」という救命救急のプロフェッショナルチームだ。

“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、彼らの使命は最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施すこと。“1人も死者を出さないこと”が、彼らに課されたミッションである。

このたび、救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」のチームメンバー・音羽尚(おとわ・なお)役で、賀来の出演が決定した。賀来が演じる音羽は、厚生労働省の官僚でありながら医師でもある医系技官。若手エリート官僚として厚生労働大臣の意を受け、「TOKYO MER」に正式認可を与えないために派遣された、いわばスパイ。命懸けで救命にあたるMERチームのリーダー・喜多見に反発するという役どころだ。

患者の命を優先して突っ走る喜多見と冷静沈着でクールな音羽という対照的な2人。だが、実は音羽は「より多くの命を救うため、官僚として理想の医療を実現する」という熱い夢を持っていた。そんな2人がいつしか共鳴し、最高のバディとしてひたむきに命に向きあう姿に注目だ。

賀来は、劇場版も公開され大ヒットした「今日から俺は!!」(18年・NTV)でのコミカルな役から、同局のドラマ「半沢直樹」(20年)の証券会社の熱きプロパー社員役まで幅広い役を演じてきた。今作では、自身初の医師役に挑戦する。

賀来は「台本を読んで、撮影がとにかく大変になるだろうなと思ったほど、スケールがとても大きい作品です」と感想を語る。その上で「脚本家の黒岩勉さんの『TOKYO MERのメンバーがヒーローに見えるような作品にしたい』というイメージを聞いて、すごくワクワクしています」と興奮を隠せない。

「私が演じる音羽は、厚生労働省の官僚であり医師でもあるという複雑な役です。鈴木さん演じる喜多見とは対照的な役柄ですが、音羽には音羽なりの正義があると考えています。クールなキャラクターですが、実際のところはどうなのか、放送を楽しみにしていただければと思います。放送を見て、また次の日も頑張ろうと思えるような作品になるよう頑張りますので、ぜひ皆様に見ていただければうれしいです」と抱負を語った。