日本テレビ系連続ドラマ「コントが始まる」(土曜午後10時)の福井雄太プロデューサーが7日、第4話放送を前日に控え、オンラインで囲み取材に応じた。

福井氏は入社3年目で、同局史上最年少プロデューサーとなり、19年、菅田将暉(28)主演の同局系ヒットドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」などを担当した敏腕プロデューサーだ。

「コント-」は、福井氏と菅田が再びタッグを組み、有村架純(28)仲野太賀(28)神木隆之介(27)古川琴音(24)ら世代を代表する豪華なキャスト陣が集結した話題作。

福井氏は「一生の宝物、後悔しないものを作りたいと思って(俳優陣に)お声掛けさせていただいた。自分の中で考えられる最高のメンバー」と胸を張った。

俳優陣に対して「(それぞれのキャラクターが)本当にいそう。なめらかに自然でそこにいる人たちの生っぽい表現をしている。お芝居なんだけどそこにウソがない。それがこの世界観を決めてくれた」と絶賛した。

劇中で菅田、仲野、神木の3人は売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」を結成。3人がネタ作りにいつも集うファミリーレストランのウエートレスを有村が、有村の妹役を古川がそれぞれ演じている。

以前から時代に寄り添うような青春群像劇を作りたかったといい「誰かにとっての宝物になる作品になれたんじゃないかなって思って。まだ(今作を)見つけていない人は、1話だけでもいいから、1秒だけでも、ひと言でもいいから見てほしい。心の底から見てほしい作品。今ものすごく楽しく撮影しています」と充実感を漂わせた。

20代後半の若者たちの苦悩や生き様が描かれているが、「20代後半ってちょっと特別。自分も20代後半っていろんなことを思った。結婚、友人関係、仕事するにしてもリズムが出てきて、やりたいことがわかってきたり。10代の青春とは違い、大人になるならないの20歳前後とも違い、すごくいろんな選択が迫られる時期」とドラマ設定の意図を説明した。

福井氏は、「3年A組-」のほかにも同局系ドラマ「学校のカイダン」(15年)、「ボク、運命の人です。」(17年)、「崖っぷちホテル!」(18年)などの名作を手がけてきたが、「自分にとっては最高傑作だなって思いました」と話した。