フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が13日、今年8月から11月にかけて初の全国ツアーとなるトークライブ「古舘伊知郎トーキングブルース 2021」を開催、全国11カ所でしゃべりまくることを発表した。来月24日には東京・渋谷の伝承ホールで一夜限りの「古舘伊知郎トーキングブルース プレミアムナイト」を前哨戦として行う。この日の無観客配信トーキングライブで明かした。

昨年、6年ぶりに「トーキングブルース」を復活させたが、コロナ禍で8月は初の無観客配信、12月4、5日には観客を半分だけ入れて開催した。日刊スポーツの取材に応じた古館は「トークライブはお客さんが主役。舞台上は添え物に近い。人前でしゃべることを我慢することができないので、座して死を待つよりも、わがままを通して開催を決めました」と話した。

たった1人でマイク1本で2時間しゃべり続ける“語りの芸術”は、これまで東京、大阪、名古屋などの主要都市で開催されてきた。「今回は大都市だけじゃなく群馬の太田、福岡の柳川などにも初めて行く。昔のプロレス興行と同じ、トーキングライブの“初巡業”です。これからは地方でトーキングブルースの伝道師を務めたい。ゆくゆくは地方のトーカー(しゃべり手)が2人で20分ずつしゃべってから、俺が出て行く感じで。『トーカズプロジェクト』というものを胸に引っさげて、全国にトーキングブルースをまん延させたい。しゃべってないとしょうがない“おしゃべり変態仮面”として頑張りますよ」と話している。【小谷野俊哉】

◆古舘伊知郎のトーキングブルース 1988年から03年にかけて毎年開催。98年には米ニューヨーク公演も。04年に古館がテレビ朝日「報道ステーション」キャスターに就任すると中断されたが、14年に一夜だけ復活して開催された。