史上初となる宇宙で映画撮影を行うことが決まっている米俳優トム・クルーズ(58)に対抗すべく、ロシアが同国の女優ユリア・ペレシドを主演に年内にも宇宙で映画の撮影を開始すると英BBCテレビが報じた。

ロシアの宇宙開発を担う国営企業ロスコスモスが、ロシアの宇宙ステーション、サリュート7号救出作戦の実話を描いた映画「サリュート7」(2017年)で知られるクリム・シペンコ監督と「ロシアン・スナイパー」(15年)で知られるペレシドを10月5日に撮影のために宇宙に送りだす計画だという。

「チャレンジ」という仮題がついた作品は、病気で地球に戻ることができない宇宙飛行士の手術を行う女性外科医が主人公のストーリーで、2人は来月から宇宙飛行士の訓練に入ると予定だと伝えられている。

一方のクルーズも昨年、米航空宇宙局(NASA)と起業家イーロン・マスク氏が設立した「スペースX」の全面協力の元で国際宇宙ステーションで映画を撮影することが発表されており、10月に搭乗予定だと報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)