映画「フレンチ・カンカン」(ジャン・ルノワール監督)などに出演したフランスの女優、フランソワーズ・アルヌールさんが20日、死去した。90歳。家族が声明を発表したとフランス大手メディアが伝えた。長年、闘病中だったという。

アルヌールさんは、パリの劇場ムーラン・ルージュを舞台に女性ダンサーが足を振り上げて踊る「フレンチ・カンカン」を題材とした同作で、ヒロインの踊り子ニニ役を演じた。セクシーな魅力で、50年代のセックス・シンボル的存在として、その後のブリジット・バルドーなどへの道筋を作った。ほか56年映画「ヘッドライト」(アンリ・ベルヌイユ監督)などに出演している。

日本にも複数回来日。1961年には、ファンだったという黒沢明監督、三船敏郎さんとの3ショット写真も残されている。