新型コロナウイルスに感染し、重度の肺炎で入院中のタレント野々村真(57)の容体が、酸素吸入と治療薬の点滴投与で安定状態にあることが16日、分かった。月曜レギュラーを務めているフジテレビ系情報番組「バイキング」が伝えた。

野々村は今月5日に入院し、重度の肺炎と診断された。14日に、妻でタレントの野々村俊恵(57)と初めて電話で会話し、かすれた声でやりとりしたという。

番組によると、9日から毎分6リットルの酸素吸入が始まり、一時は毎分10リットルに近づく時もあった。番組に出演した昭和大医学部客員教授の二木芳夫氏は「10リットルはかなり重症」とした。現在は治療薬レムデシベルの点滴投与を始め、症状に波はあるものの、中等症のまま安定した状態にあるという。

MCの坂上忍は、俊恵さんから「けさメールをいただいた」とし、自宅療養期間の実態を明らかにした。

それによると、酸素飽和度が90に落ちて救急車を呼んだものの、到着を待っている間に93になり、到着した時は96に回復したため、救急隊は戻っていったという。「隊員の方は、状態を見て『やばい』と感じたんだろうと思った。しかし、その場にいない保健所の方のマニュアルの指示しか聞くことができず、何度も『申し訳ない』と言って戻っていかれた」と、自宅療養当時の状況が伝えられた。