乃木坂46の28枚目シングル「君に叱られた」(9月22日発売)が8月28日、フジテレビ系特番「FNSラフ&ミュージック ~歌と笑いの祭典~」で初披露された。新センターの4期生、賀喜遥香(かき・はるか=20)を中心としたパフォーマンスでSNSなどでも話題となった。

賀喜はグループ歴代13人目のセンター。18年11月に加入した4期生からは、遠藤さくら(19)に続き2人目のセンター抜てきとなった。遠藤は27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」でセンターを務めており、賀喜は同期からバトンを渡された形となった。

8月21日に結成10周年を迎えた乃木坂46は、全28枚のシングル表題曲のうち、実に22曲で1期生がセンターを務めてきた。だが、34人から活動をスタートした1期生も現在は7人。センター経験者の齋藤飛鳥(23)生田絵梨花(24)ら、まだまだ最前線で活躍を続けるメンバーばかりだが、世代交代も進んでいる。

現にこの1年で発売されたシングルを見ると、26枚目の「僕は僕を好きになる」では3期生の山下美月(22)が初センター、続く27枚目で遠藤、28枚目で賀喜と、新世代が台頭している。特に遠藤、賀喜と続いた27、28枚目の流れは「1期生以外の同期のセンターが2曲続くのは初」「1期生以外で単独センターが複数誕生した期は初」など、長いグループの歴史でも画期的な出来事だった。

賀喜と遠藤の2人は「かきさく」コンビとも呼ばれる。手足の長さを生かしたダンスと、はかない“守ってあげたくなる感”などが特長の遠藤、親しみのあるスマイルと清楚(せいそ)さのある長い黒髪、バラエティー番組などで見せる聡明(そうめい)さも光る賀喜と、それぞれが持つ天性のヒロイン感で、既にグループ上位の人気を誇っている。

もちろん若手の抜てきという形ではあるが、賀喜、遠藤ともに既に先輩含めて他のメンバーからも一目置かれているようだ。遠藤の「センター感」は1期生たちも認めるところだし、先輩メンバーには「賀喜推し」を明かす者も多い。

既に選抜メンバーでもポジション最前列のフロントメンバーとして活動し、順調に経験を積んでいる。日本を代表するアイドルグループの一員として、今後2人はさらにメディア露出が増えていき、アイドルファン以外にも認知度が上がっていくことだろう。ともに01年生まれ、同学年の「かきさく」コンビが、次世代の乃木坂46を支えていきそうだ。【横山慧】