劇団EXILE佐藤寛太(25)が、映画「軍艦少年」(Yuki Saito監督、12月10日公開)で主演を務めることが31日、明らかになった。

同作は、12年に「ヤングマガジン」で連載された柳内大樹氏原作の初の実写映画化。佐藤演じる、長崎・軍艦島の見える街で暮らす気の荒い主人公・坂本海星と、加藤雅也(58)演じる最愛の妻を亡くした海星の父・玄海を中心に描かれるストーリーだ。

撮影は19年6~7月に、実際に軍艦島で行われたという。柳内氏も撮影を見学したといい「その時の佐藤寛太くんの演技を見て、僕の中の主人公海星のイメージ通りすぎて驚きました。加藤雅也さんはご本人の色気&オーラに圧倒されました!」と絶賛している。

佐藤は「少年漫画的アツい展開の中にある本筋の人の愛や思い、旅立つ人が残していくもの、もらった人が受け継いで生きていくこと、本当に多くの思いがこの作品に込められているなと感じました。撮影期間中、みんなが本気で全力でした。見た人の心の中に一筋、光を投げてくれる作品。この作品に携われて幸せでした」。

佐藤について「フレッシュさがあり、役を体で演じる役者さんだと感じた」と評した加藤は「いま人々が必要としている“思いやり”がテーマ。“思いやり”でその人の人生も周りの人の人生も変わる。そんなことを感じさせてくれる映画です」と話している。