池松壮亮(31)と浜辺美波(21)が、庵野秀明監督(61)の映画「シン・仮面ライダー」(23年3月公開)に出演することが30日、都内の会見で発表された。池松は本郷猛、浜辺は緑川ルリ子を演じる。

池松はオーディション時は海外におり、参加を熱望してZoomで庵野監督と面談した。監督にとって本郷猛は71年のTBS系「仮面ライダー」で藤岡弘、(75)が演じたイメージが強く「踏襲しても消化できない。別の本郷猛を作らざるを得ない。池松君がやるなら、違う本郷になってくれるんじゃないか」と期待を込めて起用理由を説明。一方、浜辺はヒロインを探していた際、会社に張っていた所属事務所・東宝芸能の親会社の、東宝のカレンダーを見て決めた。浜辺は「思ってもみないところで出会いがある」と喜んだ。

浜辺は脚本について「4幕に分かれていて驚いた。仮面ライダーシリーズの疑問の理由が全部、書かれていて納得した」と明かした。2日前のアクション練習で右足を捻挫し、松葉づえ姿の池松は「世界にはびこる問題が詰まったタイムリーな内容。これから撮影ですが、この国の夢を引き継ぐ覚悟で50年ぶりに新しいものを生み出す」と誓った。【村上幸将】