1990年代に米映画「ホーム・アローン」シリーズの子役として一世を風靡(ふうび)した俳優マコーレ・カルキン(41)が、2日に米ハリウッドで行われたグッチのファッションショー「グッチ・ラブ・パレード・ショー」でモデルを務めた。ハリウッドの中心地チャイニーズ劇場前の大通りを封鎖して行われた2022年春夏コレクションで、カルキンはハワイアンシャツにショート丈の光沢のあるプリントジャケットを合わせ、カーキーのオーバーサイズパンツにスタッズ付きの黒い靴、サングラスという姿でさっそうと登場。今年4月にパパになって初めての公の場となったが、スタイリッシュな装いと完璧なモデルウオークでランウエーを歩き、「本当にカルキンなの?」と観客から驚きの声があがった。

ショーにはカルキンの他にも、24日に全米公開されるグッチ一族の崩壊を描いた映画「ハウス・オブ・グッチ」に出演している俳優ジャレット・レトらも登場し、映画の都ハリウッドならではの豪華なランウエーとなった。観客席には歌手ビリー・アイリッシュや女優ダコタ・ジョンソン、グウィネス・パルトロウらセレブの姿もあり、往年のハリウッドスターを想わせるきらびやかなドレスの数々やレッドカーペットをほうふつさせるハリウッドならではのショーを楽しんでいた。

イタリアのブランド、グッチが最新コレクションの発表にハリウッドを選んだ理由は、クリエーティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ氏の母が映画製作会社のアシスタントとして映画業界で働いていたからだという。「マリリン・モンローの陶器のような白くなめらかな肌、リタ・ヘイワースの黒いサテンのグローブなど全てがおとぎ話のようだった」と語り、幼い頃なら親しんできたハリウッド映画にインスピレーションを得たコレクションの発表に相応しい舞台となった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)