俳優成田凌(27)が、22年1月期の日テレ系ドラマ「逃亡医F」(土曜午後10時)でプライム帯(午後7~11時)の連続ドラマ初主演を果たすことが16日、分かった。天才外科医を演じる。男性向け漫画雑誌、プレイコミック(秋田書店)で連載されていた同名漫画が原作で、脚本は同局系ドラマ「あなたの番です」などを手がけた福原充則氏。

成田演じる藤木圭介は、ある日、研究医で同僚だった恋人を病院屋上から突き落として殺したぬれぎぬを着せられ、指名手配犯となってしまう。そこで恋人の死の真相を究明するため、地位と名前を捨てて「鳴海健介」と名乗りながら逃亡生活を開始。わずかな手術道具しかない中、出会った患者たちを次々と救いながら生活を続けていくという物語だ。

成田は同局を通じてコメントを発表。プライム帯の連続ドラマ初主演に「子どもの頃からテレビドラマを食い入るように見ていたので、こんなことがあるのかという驚きもありますし、今はとにかくうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを語り、「素晴らしい脚本と、共演者の方と、スタッフのみなさんに恵まれて…あとは自分が頑張るだけですね(笑い)。今からクランクインが楽しみでしょうがないです」と意気込んだ。

ドラマの見どころのひとつには、自身演じる藤木が少ない手術道具を駆使して患者を救うシーンを挙げ「こんな意外なもので人を救うのか!という驚きと、捕まってしまうんじゃないかというハラハラドキドキを毎週土曜日の夜に皆さんと一緒に感じられたらなと思います」とつづった。

また、同ドラマの藤村直人プロデューサーと、原作者の伊月慶悟氏もコメントを発表。藤村プロデューサーは「『見たことのないドラマになる…!』。原作と最初に出会った時の正直な印象です」と語った。主演を任せる成田については「原作を読んだときからこの人しかいないと思っていました」と明かし「ドラマ、映画でさまざまなキャラクターを演じてきた成田さんが、どのような演技を見せるのか!? ぜひ注目いただければと思います」とPRした。

伊月氏は同作のドラマ化への驚きをつづりながら「いくら医療ドラマが当たっているから?と言って、これは普通の医療ドラマとは違います。恋人殺しのぬれぎぬを着せられた不運な医師が日本全国を逃げ回りながら出会った人々の身体と心を救う話なのですから」と正直な気持ちを明かした。 

その上で「『ロケを考えただけで制作費が…。きっと立ち消えになるに決まってる』。でもそんな心配は杞憂(きゆう)に終わりました。しかも主人公の藤木圭介(鳴海健介)を演じるのは私も大好きな成田凌さん。もうキャライメージにピッタリの役者さんです。成田さん演じる主人公が日本中を逃げ回る中、どんな人間ドラマを紡いでくれるか…。原作者であることも忘れ、今からワクワクしながら放送を待ちわびています」と期待を込めた。