日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、20日に地球に帰還した衣類通販大手ZOZOの創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が23日午後3時17分、ツイッターで帰国したと報告した。前日22日には、ロシアの首都モスクワで会見を開いたが

「ただいま日本。宇宙から帰っても14日間の自主隔離します」(原文のまま)

と、新型コロナウイルス感染症の水際対策措置として行われている、自主隔離を行うと明言した。

前澤氏は、8日午後12時38分(日本時間同4時38分)に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズMS-20に乗り込み、打ち上げられた。打ち上げから約6時間後の同6時48分(同10時48分)に、ソユーズはISSとのドッキングに成功。8日午後9時11分(日本時間9日午前1時11分)に双方がつながったハッチが開けられ、前澤氏らはISS内に入った。

そして20日午前5時4分にISSとつながったハッチからソユーズに搭乗すると、同8時52分にソユーズはISSとのドッキングを解かれ、宇宙空間に飛び立ち、期間の途についた。同午後12時13分に帰還モジュールはカザフスタンの平原に着陸し、地球に帰還。元TBS記者の秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目の日本人の商業宇宙飛行となった。

会見の中で、前澤氏は次の夢を聞かれると「月に行くことです」と即答。米宇宙ベンチャー「スペースX」と契約し、23年に予定する民間人初の月周回飛行プロジェクト「dearMoon」を見据えた。ISSから宇宙空間に出ることはかなわなかったが「次回はやりたい」と強い意欲を見せた。