歌手氷川きよし(44)が21日、所属事務所の公式サイトなどで、年内いっぱいで歌手活動を一時休止することを発表した。

昨年12月「USEN MUSIC AWARD 2021」で氷川を取材した。その際、氷川は22年について「自分の人間としての人生を考える時期でもあるのかな」と話していた。その他にも、自分の感情を叫ぶかのように話していたのが印象に残っている。

氷川は「演歌/歌謡曲ランキング」で1位を獲得し、都内で行われた授賞式に出席した。「南風」で1位を獲得し、「命ある人間は何があっても生きていかなきゃいけない。絶対自分から死ねないから、何があっても、どんなふうに人に言われようが、前に前に止まらないで進んでいこう。明日が待っているから、生きていこうっていう思いを伝えたかった」と力を込めた。

21年を「芸能生活22年目に突入して、今までの芸能生活で一番充実していました」とした。

「若い時は、どうしてもカテゴライズの中だけでしか、自分を表現しちゃいけないって思っていた。やっぱ、叫ばなきゃって思いました。黙ってちゃいけないんだ、せっかくこうやってしゃべれるから、全部自分の思いを伝えなきゃいけないんだって思って。そういう時間を使えたので、改めて立ち止まって、自分って何なのか、どう生きていけば自分は自分らしく生きていけるのかってすごく考えられたので、自分的には今年が一番いい年でした」と語った。

そして最後に、22年について「22歳の時から走ってきて、自分の人間としての人生を考える時期でもあるのかな。何が自分にとって幸せなのか。自分も年ですし、親も年ですから。親と長くいてあげる時間もあんまりなかったので。そういう時間を大切にしてから歌を歌わないと、本当にメンタルもやられるかなって思って…」と明かしていた。

この時には、自分の中で歌手活動の一時休止を決めていたのかもしれない。コメント後に歌唱した「南風」。氷川はありったけの感情を込めながら歌唱していた。【佐藤勝亮】