女優藤原紀香(50)が主演する舞台「サザエさん」(東京・明治座など)が29日から開幕する。19年に続いて、国民的アニメの舞台化第2弾は、物語の十数年後が描かれる。このほど、磯野ワカメ役を務めるNGT48本間日陽(22)との“姉妹対談”が実現した。

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独特な“サザエさんヘア”で取材場所に訪れた紀香。「サザエでございま~す!」とおなじみのせりふで場を盛り上げる姿は、フグ田サザエそのものだ。

紀香 またサザエさんの世界観を皆さんにお届けできると思うと、本当にうれしいです。前回から登場人物も増えますし、よりパワーアップした舞台になると、ワクワクしています。

本間 稽古場に行くと、そこには本当にあの「サザエさん」の世界が目の前に広がっていて…。思わず、口角も上がっちゃいます(笑い)

昭和の家庭の何げない日常が描かれた同作。今回は、前作でファッションデザイナーを志してパリ留学したワカメが帰国したことから始まる、磯野家の“大事件”から描かれる。

紀香 小さな家庭の1つのことに大きく心が動かされることがサザエさんなんだと改めて感じます。それに登場人物が全員前向きなんです! なので、必ず上を向いて演じようと、みんなで稽古しています。

コロナ禍の現代でも、サザエさんの明るさは、一筋の光になる。

本間 ほろっと心に突き刺さるお話。ちょっとでも明るく、上を向けるような気持ちになれる舞台だと思います。

紀香 我々が今できることを、前向きにやっていくしかないと思っています。時代や家族の形が変わっても、絆とか心の距離とか、大切なものがここにはあります。リスペクトの念を持って、みんなで向かっていきたいと思っています。【大友陽平】

◆舞台「サザエさん」 長谷川町子原作の人気アニメの舞台化作品として19年に初演。第2弾には紀香をはじめ、波平役の松平健(68)フネ役の高橋恵子(67)マスオ役の葛山信吾(49)らが引き続き出演し、ワカメ役の本間や、カツオ役の和田琢磨(36)近藤頌利(27)が新たに出演。29日~来月13日は東京・明治座、同22~27日は大阪・新歌舞伎座、3月3~6日は福岡・博多座で上演。脚本・演出は田村孝裕氏。