昨年12月に35歳で亡くなった神田沙也加さんがメーテル役を演じる予定だった舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」が、公演を実施する方向で調整に入ったことが26日、公式サイトで報告された。

メーテル役については今後決まり次第、発表するとしている。

同作は4月8日~18日(13日は休演日)に東京・日本青年館で上演予定だが、沙也加さんが亡くなった翌日となる12月19日に、開催可否について関係各所と協議に入ったことが報告され、チケット先行発売も中止されていた。

公式サイトでは「メーテル役でご出演予定でした神田沙也加さんが12月18日(土)に急逝されました。謹んで哀悼の意を捧げます」とあらためて沙也加さんを追悼し、「『銀河鉄道999 THE MUSICAL』実行委員会では、今後の方針について、公演の中止も選択肢の一つとして検討してまいりました。協議を重ねた結果、キャスト・スタッフのメンタルケアに細心の注意を払い、公演の実施に向けて調整を進めていくという判断に至りました」と報告した。

経緯について「神田さん事務所関係者とのお話しの中で開催を後押しするお言葉をいただいたことも理由の一つです」と説明。「公演を楽しみにしていただいていたお客様には、報告までにお時間をいただいてしまいましたこと、ご心配をおかけし誠に申し訳ございません」とコメントし「メーテル役につきましては、各所調整の上決まり次第ご案内申し上げます」としている。

29日に予定していたチケット一般発売日は延期し、後日あらためて販売スケジュールを告知予定。「神田沙也加さんへ心より敬意を表するとともに、原作の持つ大きな力を借りて、エンターテインメントの可能性を信じ、本作品を皆様へお届けしてまいります」としている。