1月26日にメジャーデビューした歌手花耶(かや=20)が6日、都内で、デビューライブ「First Step」を開催した。歌手一青窈(45)が認めた期待の新星が、デビュー曲「白馬の王子と薔薇色の私」など全10曲を披露し、囲み取材に応じた。

5歳からピアノを習い、発表会で歌唱している人に憧れを抱き、翌年から歌にも挑戦。長年夢見てきたデビューに、ようやくたどり着いた。この日は、一青が花耶を見つけるきっかけにもなった、テレビ東京系「THE★カラオケバトル」などの歌唱曲も披露した。「やっぱり歌うことは楽しいなって、一番思いました。しかも自分の曲とか、自分がこれまで歌ってきた思い出の曲を歌えて、とても幸せな時間でした」と、幸せをかみしめた。

デビュー曲「白馬の王子と薔薇色の私」は、一青、マシコタツロウ氏の“ハナミズキコンビ”が作詞作曲を担当した。出身地の山梨県南アルプス市での自身の初恋を、一青が歌詞にしたためた。デビューの反響について「初めて聞いた親戚の方や、友達を含めたお世話になっている方からは『すごい良い曲。何回も聞きたくなるし、涙がでてきた』という声をいただいています。その声がとても励みになっています」と喜んだ。

今後立ちたいステージには、東京・日比谷野外大音楽堂(野音)を挙げた。「高校生でまだ地元にいた時に、日比谷音楽祭を見に行きました。外の野音で、歌手の方々がとても気持ちよさそうに歌っていて、お客さんとも一体となっていました。そのステージにとても憧れて、私もいつかそのステージで歌えるようになりたいって思っています」と言葉に力を込めた。

自分がつらい思いをした時や、寂しかった時、いつも音楽が側にいて助けてくれた。「今度は私が歌える番になったので、『今日は疲れたなー』って思った時に、歌を聴いてもらいたいです。『もうちょっと頑張ろう』とか、みなさんの生活のちょっとした部分にいる、支えになっていける歌手になりたいと思います」。

聞いた人を優しく包み込む“ホーリーボイス”の歌姫が、ベールを脱いだ。【佐藤勝亮】