テレビ朝日は10日、亀山慶二代表取締役社長からの辞任の申し出を取締役会で受理し、同日付で辞任したことを発表した。昨年スポーツ局社員・スタッフによる不祥事が連続したため監査・検証を行った際に、亀山氏が統括するスポーツ局と意思疎通を欠いていたことや、亀山氏による会社経費の私的使用が発覚したことを理由としている。

今後は早河洋会長が社長を兼務する。亀山氏は親会社であるテレビ朝日ホールディングスの取締役も辞任する。

◆亀山慶二(かめやま・けいじ)1959年(昭34)1月18日、東京都生まれ。早大法学部卒業後の1982年(昭57)に全国朝日放送(現テレビ朝日)に入社。01年に「世界水泳福岡大会」中継のプロデューサーを務めるなど、大型のスポーツ物件で力を発揮。05年に編成制作局長、10年に取締役、14年に常務取締役、16年にビーエス朝日監査役、そして17年にテレビ朝日専務取締役を経て、19年6月に社長に就任。社長としてはビジネスソリューション本部長代行、スポーツ局統括を担務し、AbemaTV取締役も務めていた。