昨年の東京パラリンピック開会式の演出を手がけたことでも知られる演出家ウォーリー木下氏が原案、演出を務めた舞台「僕はまだ死んでない」が17日、東京・銀座の博品館劇場で開幕した。

意識はあっても体を動かせない状態になってしまった主人公と、家族や友人、医師たちをめぐる物語。

終末期医療というテーマに挑んだ木下氏は「生の舞台でお客さんの前で上演できることに、喜びしかありません。思っていた未来が閉ざされることはこれから先もあるのだろうと思います。そんな時のことを何度も考えながら作った舞台です。それでも、まあこの人生捨てたもんじゃない、と思えるかどうかのヒントが詰まっている作品なんじゃないかなと思います。明確な答えはありませんがそれも楽しんでもらえたら」とコメントした。

矢田悠祐、上口耕平、中村静香、松澤一之、彩吹真央が出演。28日まで。