俳優間宮祥太朗(28)が3月13日放送のテレビ朝日系ドキュメンタリードラマ「奇跡のバックホーム」(午後1時55分)で主演することが22日、分かった。

プロ野球選手として将来を嘱望されながら病魔に襲われ、24歳という若さで引退をした元・阪神タイガースの横田慎太郎さんが著した、自伝的エッセー「奇跡のバックホーム」をドラマ化。

大の阪神タイガースファンで、野球経験のある間宮が、横田さん本人の役を演じる。

オファー時を振り返り「最初は正直すごく悩みました。野球経験者ですし、阪神タイガースファンでもありますが、それだけでお受けするには責任感が重すぎるんじゃないか、と。ファンの方々やご家族、球団関係者のみなさん、そして何よりもご本人の思いを、僕が背負えるかどうか…重たく考えてしまいました」と心境を吐露。「ただ、このオファーが数年遅れていたら、きっと僕ではなかった。そう考えると、今この時期に他の誰でもない、この僕に役を任せてもらえたということを大切に考えようと思ったんです」と引き受けた経緯を明かした。

劇中では、野球のプレーシーンも登場する。間宮は、19年に甲子園球場で開催された阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ戦のファーストピッチセレモニーに登板し139キロの速球をたたき出した本格野球経験者。

プレーシーンの前には、実際に「横田さんにお会いしてスイングを見ていただいたり、選手時代や闘病生活当時のことを伺ったりしました」といい「役を演じる上ですごく貴重な時間を過ごせました。ただ、横田さんが左投げ左打ちなのですが、僕は右投げ右打ちだったので、なかなか大変でしたね」と苦労を明かした。

横田さんの半生を描いた同作について「こんなにも人生を懸けたことがあるということ、それだけ懸けたことを失うということ、そして、失った後に前に進んでいくということの尊さが伝わる作品だと感じています」と力を込め、「横田さんの半生を通して、きっと熱く伝わるものがあると思いますので、ぜひご覧ください」と呼び掛けた。

ほかに、石田ひかり(49)丸山智己(46)が出演することが明らかになった。

◆横田さんのコメント ドラマ化のお話をいただいた時は『まさか』と信じられなかったのですが、すぐに大変うれしい、ありがたいという気持ちに変わりました。これまで何度も何度も苦しいこと、つらいことがありました。これからを考えると、不安と恐怖で眠れない夜が何日もありました。それでも自分に大丈夫、大丈夫と言い聞かせて、自分を信じて目標を持ってやって来て、本当に野球人生の最後の最後に想像もしていないことが起こりました。1人でも多くの方に見ていただき、勇気と希望を持ってもらえたらと思っています。