13年に及ぶ成年後見人制度が解除されて自由の身となった米歌手ブリトニー・スピアーズ(40)が、米大手出版社と契約を結び、暴露本を出版する。複数のメディアが関係者の話として報じたところによると、契約金は1500万ドル(約16億5000万円)に上るという。

スピアーズは昨年、メンタルヘルスを理由に2008年から続いた実父ジェイミー氏による後見人の終了を求めて提訴。裁判では財産と生活全般の管理を行ってきた父から避妊を強要されたなどと涙ながらに「虐待」を訴えて大きな衝撃を与えていた。

ロサンゼルス郡上級裁判所は昨年11月に成年後見人制度の解除を認め、自由を手にしたことで今年は休業していた歌手活動を含めてショービズ界に本格復帰するものとみられており、回顧録の出版はその第1歩となりそうだ。

出版権を獲得したのはサイモン・アンド・シュスターで、2017年にペンギン・ランダムハウスと出版契約を結んだ6000万ドル(約66億円)とされ、オバマ元米大統領とミシェル夫人の回顧録に次ぐ最高額での契約になるという。

スピアーズの妹で歌手、女優のジェイミー・リン・スピアーズも最近回顧録を出版しており、それに対抗するために出版を決意したのではないかと一部メディアは伝えているが、CNNによると情報筋はそれを否定しているという。

法廷での証言に続いて、知られざる私生活を赤裸々に暴露する内容になるとみられ、今度はどのような暴露が飛び出すのか注目されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)