昨年デビュー20周年を迎え「プラハの橋」がヒットした歌手竹島宏(43)が16日、東京・広尾のチェコ共和国大使館で、チェコ親善アンバサダーの就任式に出席した。

この日は同曲のCタイプの発売日。同国の伝統衣装を着た竹島は、政府観光局公式マスコットのレフ丸の応援を受けて熱唱。「チェコに行ったつもりで歌いました。チェコのパワーが日本に届いていると思います」と話した。

竹島は昨年8月に同曲をリリース、年末の日本レコード大賞日本作曲家協会選奨を受賞した。生出演での歌唱が話題となり、SNSでの反響も大きく、アンバサダー就任につながったという。竹島は「コロナ禍の中、また世界が大変なニュースに覆われている中、不安もあるけれど、お役に立てればいいなと思っています。平和で世界中の人が自由に各国を行き来できる日がくるといいなと思います」。ぜひチェコを訪れたいといい「カレル橋の上で、プラハの橋を歌いたい。歌を通じて、日本の皆さんがチェコを愛することができる活動ができたらいいですね」と抱負も語った。

竹島にとって「プラハの橋」は、かけがえのない曲になったという。「20周年の記念曲でしたが、それまでの私はまだつぼみの状態でした。この曲は、花を開かせてくれる最初の曲。自分の花を咲かせるために、長く聞いていただけるようにじっくりと歌いたい。ヒットさせないといけないし、本物の歌唱力も身に付けたいですね」。

チェコは15のユネスコ世界文化遺産と7件の世界無形文化遺産がある。大使館の正門には、ウクライナの国旗が掲げられていた。