俳優中村倫也(35)がミュージカル「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」(10月上演、東京芸術劇場プレイハウスほか)で主演することが27日、分かった。

ミュージカル「SMOKE」や「BLUE RAIN」などを手掛けるチュ・ジョンファの新作として韓国国内で注目を集めた同作が、日本版として初上演される。

誰もが知る天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだベートーベンの生涯を描く。演出は、残酷歌劇「ライチ 光クラブ」やミュージカル「八犬伝」などで中村とタッグを組んできた河原雅彦氏が担当。7年ぶりの中村とのタッグに、河原氏は「『倫也となんかやりたいな。次はどんなチャレンジに連れ込もっかな』みたいなことはいつも頭の片隅にあって、で、めちゃめちゃ歌うベートーベンをやってもらいます」と期待。年末の風物詩で、ベートーベン作曲の交響曲第9番を引き合いに「刺激的な共演者たちとギドギドに掛け合わせつつ、第9ばりにとんでもないもん作れたら。さすがに第9はハードル高いか…。ま、ちょっとやってみます」と意欲を燃やした。

中村は、コロナ前に河原氏と食事した際に「いつか本格ミュージカルをやりたいんだよね」と話していた河原氏との会話を回想し、「河原さんにそんな願望があるなんて知りませんでした。多くの演劇ファンの方々も、想像つかない姿でしょう。その瞬間から、いつかそんな作品のオファーが来たら、と覚悟を決めていました」とコメント。「僕ら二人にとって、大意欲作、でございます。どうぞご期待の程を」と呼びかけた。