助演男優賞は「コーダ　あいのうた」の米俳優トロイ・コッツァー（53）が、男性ろう者として初めてオスカーを獲得した。

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劇中で妻を演じ、86年の映画初出演作「愛は静けさの中に」でアカデミー主演女優賞を受賞したマーリー・マトリン（56）に次ぐ、ろう者のオスカー獲得となった。手話でスピーチを行ったコッツァーは「ここに立つことが出来て、本当に信じられない」と喜びをかみしめた。

コッツァーは「『コーダ』は世界中で上映され、ホワイトハウスでも上映され、バイデン大統領とも会った。手話の汚い言葉を教えようとしたが、おとなしくしろと言われたので、おとなしくしたい」とジョークを飛ばした。その上で「監督は最高のコミュニケーター。障がい者と、そうでない人の橋渡しをした。ハリウッドに、いつまでも残る橋です」とシアン・ヘダー監督に感謝した。

そして「私の父は、最高の手話が出来る人だった。自動車事故に巻き込まれ、体がまひになり、手話が出来なくなった。多くのことを学んだ、私の英雄です。妻、娘、アリゾナのふるさと…ありがとう」と父と妻子にも感謝した。その上で「『コーダ』と障がい者のコミュニティーに、ささげたい…私はやり遂げました！！」と力強く口にした。