LDHが新たに仕掛ける格闘技イベント「POUND STORM(パウンド・ストーム)」が24日、東京・両国国技館で行われた。

「格闘技×ライブ」の新たなエンターテインメントの試みに、EXILE SHOKICHI(36)をはじめ、GENERATIONS、THE RAMPAGEらが出演して10試合の熱戦を音楽で彩り、格闘技ファン、アーティストのファンの5000人が熱狂した。

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幕開けから華やかだった。SHOKICHIとギタリストMIYAVI(40)のコラボ曲「Fight Club」に乗せて、出場20選手が入場した。SHOKICHIが「最高にヒートアップしていきましょう! POUND STORM、ここに開幕!!」とシャウトした。GENERATIONS、THE RAMPAGEが、オープニングや“ハーフタイムショー”に次々と登場して、決戦前のリングを盛り上げた。

格闘技とライブが融合した、LDHの新たな挑戦だ。選手入場は、EXILE MAKIDAI(46)や白濱亜嵐(28)ら「PKCZ」のDJプレイに乗せて、SWAY(35)が選手名をコール。色とりどりのライティングに照らされながら、未来を担う若手ファイターたちは決戦のケージ(金網)に向かった。

初めての試みに、SHOKICHIは「どんな感じになるんだろう? と思いましたが、格闘技ファンの皆さんも盛り上がってくれて、温かい気持ちになりました」。ABEMA「格闘DREAMERS」で、この日最終選考が行われた「LDH FIGHTER BATTLE AUDITION II」を見守ってきたTHE RAMPAGEのボーカルRIKU(27)も「ケージの近くで歌うことはデビューした時は想像できなかったですが、1人の格闘技ファンとして光栄。僕らもある意味“戦い”。LDHのプライドも胸に2回、3回と続けられるように盛り上げていきたいです」と話した。

この日の会場には多くの格闘技ファンも訪れたが、普段はアーティストを応援する若い世代の女性ファンも多かった。RIKUは「1人1人に戦いまでのプロセスがあって、応援しやすい部分もあると思うので、僕らもどんどん発信していきたい。あと見てほしいのは技! 駆け引きとか心理戦もあるので、ぜひ研究してみて」と呼びかけた。【大友陽平】

◆LDHと格闘技 元DREAMフェザー級王者の高谷裕之氏(44)が07年にLDHに所属したことをきっかけに、10年には元UFCミドル級ランカーの岡見勇信(40)が所属。17年に高谷氏を代表取締役にしたグループ会社「LDH martial arts」を設立し、18年からトレーニングジム「EXFIGHT」(東京・代官山)の運営や、サプリメント事業を展開し、プロ格闘家の発掘・育成にも取り組んできた。

○…この日は、オーディション最終試合をはじめ、LDH所属の中村倫也(りんや=26)がブラジル人のアリアンドロ・カエタノと対戦。第1Rで相手左フックを受けて右目上をカットして流血も、第2R以降は攻勢をかけて、判定勝ちした。中村は「今回をきっかけに、格闘技を見に来て」と話した。また同じくLDH所属の宇佐美正パトリック(21)は、太尊伸光(35)と対戦し、判定で敗れた。