第62回全国矯正展(全国刑務所作業製品展示即売会)が4日、東京・科学技術館で開幕し、特別矯正監の杉良太郎(77)や矯正支援官の石田純一(68)EXILEのATSUSHI(42)らがテープカットを行った。

コロナ禍のため同展の開催は3年ぶり。杉は「3年間は長かった。受刑者の中に刑期の短い人もいて、矯正展に出会えない人もいた。矯正展はいいものが安い。3年ぶりなので、みなさんにどう受け入れてもらえるか」、石田は「7~8年前に購入したベンチは今でもベランダで使っています。気持ちのこもった製品で、人生とともにするモノがたくさんあります」、ATSUSHIは「現在は物価高ですが、国内で作られた農産物など、社会のお役に立てるのでは」と、それぞれ語った。

物価高でもあり、農産物は大根1本50円、タマネギは1キロ100円で販売されており、会場には朝早くから行列ができていた。

矯正支援官のゴルゴ松本(55)は「ヒノキのごみ箱やリュックを購入し、使っています。ごみ箱は寝室に置いているのですが、ヒノキの香りがよく熟睡できます。ベンチの座り心地がよかった。6万円しますが、全国のバス停においていただきたい」。

矯正展について、杉は「刑務所では製品を作るほか、資格を取らせるために、重機の使い方や溶接の技術なども教えている。今後は、状況をみて、そんなパフォーマンスを見ていただきたい。矯正展は知らない人もいると思いますが、受刑者は作業の指導を受けながら一生懸命に作っています。その作った製品を見ていただく機会があることは、とても励みになります」と訴えた。