今年5月に米ニューヨークで行われたファッションの祭典「メットガラ」で、マリリン・モンローの伝説のドレスを着用して話題になったタレントで実業家のキム・カーダシアン(41)が、ドレスを破損させた疑いが浮上した。

エンターテインメントメディアのPop Craveが、メットガラの前と後のドレスの写真を並べて比較したものをツイッターに投稿。ドレスに施してあった複数のクリスタルが取れて糸が残っている状態であることが確認できるほか、ファスナー部分の布地も伸びて破れそうになっている。

このドレスは、1962年にモンローが親密な関係をうわさされたジョン・F・ケネディ元大統領の45歳の誕生日を祝って「ハッピー・バースデー」を歌った際に着用していたもので、2500個ものクリスタルが手縫いで施されている。

モンローは、このドレスを着用した数カ月後に他界。死後にドレスは競売にかけられ、フロリダ州オーランドにある博物館「リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!」が481万ドルで落札。カーダシアンは博物館に展示されていたドレスを特別に借り、メットガラに臨んでいた。体のラインにぴったりとフィットするタイトなドレスのため、試着時にドレスが入らず、着用するために猛ダイエットしたことを明かしていた。

ピープル誌によると、カーダシアンが実際にこのドレスを着用したのはレッドカーペット上での写真撮影の間のほんの数分間のみで、その後はレプリカに着替えていたという。

しかし、このほど博物館にドレスが返却されたことで破損が明らかとなり、モンローのファンからは怒りや批判のコメントが多数寄せられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)