米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどで知られる米俳優マイケル・J・フォックス(61)に特別賞を授与すると発表した。映画界への貢献のほか、パーキンソン病治療支援への取り組みが評価されたもの。

フォックスは1991年にパーキンソン病と診断され、翌年には同病研究のための財団「マイケル・J・フォックス・パーキンソン病研究財団」を設立している。2000年にドラマ「スピン・シティ」を降板して一時は俳優業から退いたものの、その後はドラマ「Scrubs~恋のお騒がせ病棟」や「グッド・ワイフ」など多数の作品に病気を患う役などで出演し続けている。

フォックスはこれまで5つのエミー賞、4つのゴールデン・グローブ賞、1つのグラミー賞を受賞しているが、アカデミー賞の候補になったことはなく、これが初受賞。今回フォックスに贈られるのは人道的活動を通じた映画業界への貢献を評価するジーン・ハーショルト友愛賞で、授賞式は11月19日にロサンゼルスで行われ、歌手ダイアン・ウォーレンらと共に賞を受け取る。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)