櫻坂46守屋麗奈(22)のファーストソロ写真集(タイトル未定)が、8月23日に竹書房から発売されることが決まった。既に先行カットがいくつか公開され、ファンの間で話題となっている。

18年8月「坂道合同オーディション」に合格後、坂道研修生を経て20年2月に二期生として加入。坂道研修生経験者では初めてのソロ写真集発売となる。

「坂道シリーズ」グループでは、今年2月乃木坂46に5期生が新加入。日向坂46でも4月から新メンバーオーディションが行われ、櫻坂46も6月6日から新メンバーオーディションの募集がスタートした(期間は7月4日まで)。自然とニューフェースに注目が集まるタイミングではあるが、あえて守屋をはじめとする「坂道研修生組」の活躍にフォーカスしてみたい。

守屋は時にはあざといぶりっ子キャラで、男女問わず人気を獲得。昨年8月から同年末までTBS系「ラヴィット!」にレギュラー出演し、高い対応力と愛らしいルックスで支持層を増やした。MC川島明(43)はじめ共演者からも「れなぁ」の愛称で親しまれブレーク。坂道研修生組でも、特に一般知名度の高いメンバーと言っていいだろう。

乃木坂46では、まず岩手県出身の佐藤璃果(20)が加入当初からコンスタントに人気を獲得していった印象がある。最近は、それぞれ全くタイプの違う独特のセンスを持つ弓木奈於(23)や林瑠奈(18)も個人仕事で活躍の場を増やしてきた。弓木は主にバラエティー番組での爆発力に定評があり、林は坂道研修生組の中でも特に歌唱力の高いメンバーだ。今年2月の「乃木坂46時間TV」内運動会企画でMVPに輝いた松尾美佑(18)に、プロ野球の知識が豊富で早大進学も公表した黒見明香(18)と、個性派ぞろいだ。

櫻坂46の坂道研修生組は、3グループ中最も多い6人。大園玲(22)は守屋と同様にグループ上位の人気メンバーへと躍進した。一風変わった感性でしばしばメンバーやファンを驚かせる増本綺良(20)も人気急上昇中。グループ屈指のダンススキルを持つ遠藤光莉(23)、冠番組「そこ曲がったら、櫻坂?」で数々の名シーンを生んできた大沼晶保(22)、徐々に柔らかい毒舌キャラが頭角を現してきた幸阪茉里乃(19)も控えている。

日向坂46は3人と少数精鋭だが、平均年齢18歳と最も若く、伸びしろあるメンバーたちだ。お披露目時から背が3センチ伸び、日向坂46最長身170センチの高橋未来虹(18)。美形のルックスが磨かれてきた森本茉莉(18)。野球が得意で、5月31日にプロ野球の始球式を務めて横浜スタジアムをどよめかせた山口陽世(18)。今後が楽しみな人材がそろう。

坂道研修生組は、18年8月のオーディション後、ストレートにグループ配属に至らないという挫折を経て、地道にレッスンを重ねた。19年9月に坂道研修生として初めてプロフィルと写真などが公開。同10、11月に東名阪のZeppツアーを完走。翌20年2月、18年11月にすぐ各グループに配属された同期から遅れること1年3カ月後にようやく乃木坂46、欅坂46(現櫻坂46)、けやき坂46(現日向坂46)に正式加入した。

当時はストレート組と区別してそれぞれ新4期生、新二期生、新三期生と呼ばれていたが、自然と「新」も外れていった。乃木坂46遠藤さくら(20)や櫻坂46森田ひかる(20)ら一足早く配属された同期は既に各グループのシングル表題曲センターを複数回任されるなど、グループに欠かせない存在だが、坂道研修生組もそれぞれの強みを確立し遅れを取り戻しつつある。

悔しい経験や下積みはアイドルを強くするのだろう、関係者によると、東名阪のZeppツアー中に坂道研修生だけで新たなグループを作りデビューさせる案も一部で浮上したというほど、魅力的なメンバーたちだ。正式加入から2年4カ月、まだまだ未知の可能性を秘めた14人。坂道研修生組で、次に誰が何をきっかけにブレークするのか注視したい。【横山慧】