演歌歌手細川たかし(72)が6日、大阪・新歌舞伎座で「細川まつり」と銘打ったコンサートを開催した。大阪のファンにエールを送りたいという趣旨で、大ヒット曲あり民謡ありの明るく多彩なステージを企画。細川一門の美貴じゅん子、彩青、田中あいみ、友情出演の林よしこが駆けつけた。

来場した全員に「細川まつり」と書かれた真っ赤なうちわを配布し、出演者全員で真っ赤なハッピを着て大ヒット曲「北酒場」を歌って幕を開けた。

細川は「昭和50年に『わたしバカよね~』でデビューして47年、気が付いたら恐ろしいことに、先月72歳を迎えてしまいました。北海道の真狩村という小さな村から出てきて、何のとりえもない私がこの喉一本でうまくいったなと(笑い)。ファンの皆様のおかげです、本当にうれしいじゃないですか」と感慨深く語った。その後で「演歌界も高齢化社会を迎えています。でも先輩歌手もまだみんな辞めずに頑張っている方がたくさんいる。私も10年後、歌のイントロが鳴って、今みたいにステージのセンターまで元気に歩いて来れるようになっていないといけない。皆さんも健康に気をつけて足腰を鍛えないと、好きな歌も歌えなくなるからお互いに頑張りましょう」とファンを気遣った。

華やかなオープニングで幕を開けた後は「心のこり」「矢切の渡し」などの大ヒット曲を立て続けに披露。第1部の締めは「生ビールがあるじゃないか~」のフレーズが印象的な夏にぴったりな曲「応援歌、いきます」を全員で歌唱した。 第2部では雰囲気をがらりと変え、青森民謡「津軽山唄」でスタート。圧倒的な歌声に観客は圧倒され、大きな拍手が沸き起こった。アンコールでは出演者全員で「浪花節だよ人生は」を力強く歌いきった。

20日には約1年ぶりの新曲「能登の女」をリリース予定。72歳の夏も細川は全力で走りきる。