女優江口のりこ(42)が15日、横浜市のKAAT神奈川芸術劇場でミュージカル「夜の女たち」(9月3~19日まで同所など)製作発表会見に出席した。初のミュージカル挑戦で、歌稽古に「楽しいと思ったり、楽しくないと思ったり…」と心境を明かした。

演出家で俳優の長塚圭史(47)による初のオリジナルミュージカル作品。溝口健二監督作の映画(48年)を初めて舞台化し、戦後の大阪を舞台に、生活苦から夜の世界に足を踏み入れた女性たちを描く。長塚とはこれまでも多くの作品でタッグを組んできた。長塚は今回の江口の起用について「僕にとってもオリジナルミュージカルは初めて。何かややこしそうなことをやる時に必要」と信頼を寄せたが、江口は「最初はミュージカルとは聞いてなかった。気付いたら吉祥寺のスタジオで『東京ブギウギ』を歌って、気付いたら仮チラシができていた」と笑顔で“暴露”して、笑いを誘った。

江口にとっても初のミュージカル作品への出演で「台本を見たときは『歌だらけ!』って思いました。とっても難しい。けいこ場でも楽しいと思ったり、楽しくないと思ったり、いったりしてます」と素直な思いも明かした。まだ役どころの理解などについても「そこまで追いついてない」としつつも「映画を見た時に、エネルギーはあるけど、静かな作品だったので、『どうしてミュージカルに?』と謎でした。でも実際稽古をしてみて、シーンで歌うことでエネルギーがグッと持ち上げられるというか、底上げされるのを感じた時に、ミュージカルにする意味があるとふに落ちました。これがせりふを歌う楽しさなのかな」とミュージカルの魅力も実感し始めている様子だった。

ほか前田敦子(31)伊原六花(23)前田旺志郎(21)大東駿介(36)北村有起哉(62)が出席。