肺がん闘病中を公表した歌手水木一郎(74)が30日、大阪市内で「アニメ・ジャパン・フェス2022大阪」に出演した。

今回は肺がん公表後、初のステージ。コロナ禍もあって大阪での同イベントは3年ぶり開催となる。「アニキ、お帰り!」の歓声を受けて舞台に登場した水木。言葉をかみしめるように「お帰り、の意味は二重でうれしい。ひとつは大阪に帰ってこられたこと。もうひとつは病気したけど、ここに帰ってこられたこと」と喜んだ。

オープニングから「たたかえ!ガ・キーン」「マジンガーZ」を続けて熱唱。「(客席の)みんなに元気をもらった。感激しています。みんなの顔を見て歌えるのがうれしい!」とストレートに感情を表した。この日は、800人のファンがかけつけ満席。アニメソング界の盟友、堀江美都子(65)は「これまでいつもアニキに助けられてきたけど、アニキの手を引いて舞台に出たのは初めて」と笑顔を見せた。

デュエットなどを含め、6曲を歌い上げた水木。派手なアクションこそ見せなかったものの、アニキ健在をアピール。「いくつまで歌えるか分からないけど、ずっと歌いたい。愛されているし、若いから、元気です」と来年も同イベントに参加する意欲を示した。

水木は26日にツイッターで「昨年4月、声帯不全麻痺の症状をきっかけに、検査の結果、リンパ節転移、脳転移を伴う肺がんが見つかりました」と説明。歌手活動を続行できるよう、リハビリに励んでいることを明かした。

この日のステージは、水木の他、堀江、串田アキラ(75)、影山ヒロノブ(61)、ささきいさお(80)らアニメソングの人気者が多数出演。水木は年末まで予定通りのスケジュールをこなす予定。