ジャニーズWESTが10日、グループ初の東京ドームツアーコンサートを開催した。3大ドームツアー東京初日公演。2年前のコロナ禍での中止を経て、憧れのステージに立った。デビューから8年、着実にステップアップを重ね、さらなる高みを見据えている。

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冒頭、ステージ上空から7人が登場した。最年長の中間淳太(34)が「ジャニーズWEST初の東京ドーム、最後まで楽しもうぜ!!」、最年少の小瀧望(26)も「夢と憧れでパンパンに詰まったこの東京ドーム。立ちたくて立ちたくてたまらなかった。今日は一緒に楽しもうぜ、よろしく!」と呼び掛けた。5万5000人のファンで埋まった客席から拍手が起こり、7色のペンライトが揺れた。

20年に京セラドーム大阪と東京ドームの2大ドームツアーを開催予定だったが、コロナ禍で中止になった。中間は「もちろん中止はすごく悔しかったんですけど、団結力が生まれました。今では自分たちにとって絶対な時間だったと思います」。今回はバンテリンドームナゴヤも加わり、3大ドームで計7公演、32万5000人を動員するビッグツアーとなった。

今月3日発売の新曲「星の雨」は、発売初週で29・2万枚を売り上げた。14年4月のデビューシングル「ええじゃないか」の26・2万枚を超え、グループ史上最高の初週売り上げを記録。藤井流星(28)はファンに感謝し「マジで、めちゃくちゃうれしいです」と笑顔。公式YouTubeチャンネル開設も発表。ライブの規模も知名度も、確実に一歩ずつ上昇している。

ライブ終盤、重岡大毅(29)が「俺たちまだまだ、夢は終わらねぇんだよなぁ~?」と尋ねると、6人が「そうだよなぁ~」と呼応した。重岡は「やりてぇことばっかりなんだよなぁ。やってやるんだよなぁ! これから夢の続きを一緒に歩んで行こう!」と呼びかけた。本編ラストの「ええじゃないか」で盛り上がりは最高潮に達した。

桐山照史(32)は「カッコいい関ジャニ∞さんの背中を見て育って、いつか立ちたいって思っていた夢の舞台に立てました」と感謝。濱田崇裕(33)は「僕らも一生懸命生きていくから、この時代を頑張っていきていきましょう!」と笑顔で呼びかけた。神山智洋(29)は「ここが決してゴールじゃない。新しい夢の始まり、スタートやと思ってます」と強調した。まだまだ満足はしていない。勢いを増す7人の歩みは止まらない。   【横山慧】

○…この日行われた夏の甲子園1回戦、大阪桐蔭対旭川大高で、大阪桐蔭吹奏楽部が応援席でジャニーズWESTの「ええじゃないか」「SOUL 2 SOUL」を演奏した。同校は6対3で逆転勝ちした。小瀧は「自分は試合に出てないのに出てるみたいな感覚になって、すっごいうれしかったです。そこから逆転勝ちしたので、僕たちもライブ、勝ちたいです!」と話した。

○…この日、エンゼルス大谷翔平投手(28)が今季10勝目を挙げ、ベーブ・ルース(レッドソックス)以来104年ぶりにMLBで「2桁勝利&2桁本塁打」を達成したことを受け、野球好きの小瀧は「今日はホンマに偉大な日というか。同じ日本人として誇らしいです」と喜んだ。「大きく言うと、大谷選手と同世代。暗いニュースが多い中で、こういう明るいニュースとか見ると元気や励みにもなりますし、僕たちもそういう存在になれたらと思います」と刺激を受けていた。

◆ジャニーズWEST(ウエスト)重岡大毅(しげおか・だいき=29)桐山照史(きりやま・あきと=32)中間淳太(なかま・じゅんた=34)神山智洋(かみやま・ともひろ=29)藤井流星(ふじい・りゅうせい=28)濱田崇裕(はまだ・たかひろ=33)小瀧望(こたき・のぞむ=26)の7人組。14年2月に結成。同4月「ええじゃないか」でCDデビュー。関西ジャニーズJr.出身では関ジャニ∞以来約10年ぶりのデビューだった。