パラパラと小雨が降る中、シンガー・ソングライター川崎鷹也(27)が会場を盛り上げた。

初の出演に「楽しかったです。途中、歌唱ステージにスタッフさんがテントを用意してくださったんですけど、『お客さんもぬれているので、それはやめましょう』ということでやめました。ぬれながらのステージでしたけど、それはそれで野外ライブっぽくてすごい楽しかったですね」と笑顔を見せた。

代表曲「魔法の絨毯」をはじめ、「カレンダー」「君の為のキミノウタ」「ほろ酔いラブソング」の4曲を披露。そこには川崎の思いが詰まっていた。

「僕はステージで生きてきているので、ライブで盛り上がる曲からスタートして、ライブで盛り上がる曲で終わるというのを大前提で。そこからバラード2つは、きっとデートで来ていたり、もしかしたら今日告白する人もいるかもしれなくて、そういう誰かの背中をおせたらいいなっていう思いでいれました」と明かした。

アコギ一本で会場全体に思いを届けた。「花火を見に来る人がたくさんいるなかで、音楽をどういう風に届けようかと。しかも僕は弾き語りなので、言ってしまえば野外に向いていないんですよね。どうしても物理的に届かないんですよね。なかなか難しいのかなーって予想はしていたんですけど、でもそのなかでも受け止めてくれる方がたくさんいたので、そういう方に向けて歌を表現できたのはよかったです」。

栃木県那須塩原市出身で、同県佐久山市の花火大会が思い出に残っているという。「おばあちゃん家に行きながら、親戚のみんなも一緒にいったり。普段会っているような友達でも、花火大会では浴衣をきていたり、普段と違う一面を見られるので、花火大会独特の高揚感やワクワクはありますよね」。

「魔法の絨毯」を歌唱前には、観客から悲鳴がもれたほどの人気ぶりだ。今後について「もちろん紅白だったり、大きいテレビ番組で歌えるのはうれしいですけど、僕はいっぱいステージに立ちたいと思っています。ライブアーティストなので、それを直接お客さんに恩返しできるのは、ステージでしかできないので、たくさんライブを、ステージを、しっかり届くところでやりたいですね」と意気込んだ。