女優小紫怜奈(20)が舞台「バハラナ~愛しのフィリピーナ」(31日~9月4日、東京・中野『テアトルBONBON』)の主役に抜てきされた。フィリピンパブを舞台に描く人間模様。店に勤めるフィリピーナのうちの1人を演じる。

「バハラナ」はフィリピンのタガログ語で「なんとかなるさ」の意味。

小紫は「母親がフィリピン人で、日本人の父親との間に日本で生まれた2世。つき合った男にDVを受けて、逃げるようにフィリピンパブにやって来たチェリーという女の子を演じます。フィリピン人の明るさとか、華やかな感じを出せたら。お酒は飲めるんですけど、そんなに量は多くありません」と話している。

自身もフィリピン人の母親と日本人の父親の間に生まれ、日本で育った。

「元々歌が好きで、中学校の頃からボイスレッスンに通い始めて、高校時代にお芝居に目覚めました。高校生の時は仲間内でお芝居をやっていたので楽しいし、不安もありませんでした。でも、高校を卒業してプロとしてやって行くうちに、自分の経験していないことをやらなければいけないので大変でした」と振り返る。

それでも、演じることの楽しさに魅入られている。「好きな女優は清野菜名さん。アクロバチックなこともできるのに憧れています。私もダンスや殺陣を習っていたので、それを女優に生かしていきたい。中学の時は陸上部で身体を動かすのは得意なんです。100㍍を13秒5で走っていました。あと今までは明るいとか、かわいい女の子の役をいただくことが多かったんですけど、その逆を演じてみたいですね。狂気を宿した役とか、クールな役に挑戦してみたいです」と意欲を見せた。

プライベートではアニメを見るが好き。「プライベートでは結構、暗いんです(笑い)。趣味がなくてやっと見つけられたのがアニメ。キャラクターグッズも集めています。好きな作品は『五等分の花嫁』。あと『ポケモン』も大好きです」と笑顔を見せている。

原作・脚本担当で製作総指揮は「女帝」「嬢王」「夜王」などで知られる漫画原作者の倉科遼氏(72)。「小紫さんには、去年の秋に僕の製作した舞台に出てもらったんです。それからしばらくたって、圧倒的によくなった。写真撮影の時も光り輝いていて、みんなが口々にかわいいってほめていました。面白い舞台になると思うので、ぜひ見に来てください」と話している。

 

◆小紫怜奈(こむらさき・れいな)2001年(平13)12月17日、神奈川県生まれ。父は日本人、母はスペイン系のフィリピン人。高校時代から演劇活動を続け、17年舞台「THE生~俳優についての逆説」。20年TBS系「荒ぶる季節の乙女どもよ。」、舞台「レディ・ア・ゴーゴー!!2020」。21年テレビ朝日系「奪い愛、高校教師」、舞台「沙也可~海峡を越えた愛~」。趣味は写真、画像加工。特技は切り絵、殺陣。160センチ。スリーサイズはB88-W64-H88センチ。