松井玲奈(31)主演映画「よだかの片想い」(安川有果監督、9月16日公開)の公開記念舞台あいさつが22日、都内で行われた。

島本理生の同名恋愛小説を映画化。松井演じる主人公が、顔にアザやケガを負った人のルポルタージュ本の取材を受け話題となり、中島歩(33)演じる、本を映画化する監督に出会いひかれていくストーリー。「遅い初恋」がテーマ。

原作の大ファンだった松井が、映画関係者に自身の思いを伝えるうちに、映画化が実現したという。安川有果監督(36)は「撮影の時に松井さんと相談する脇には、付箋が何枚も貼られた原作本がありました。その熱量に負けないようにと思うとともに、松井さんの所作やしぐさが主人公に落とし込まれて。役者の思い入れのある作品のすごさを実感しました」と話した。

松井は「大好きな作品が映画化されるのはうれしかったですが、その分、演じられるかが不安になりました」。撮影については「小説と同じように、日常のひとこまにドキッとする瞬間があり、その日常を監督がうまくつなげて、恋心の変化が成立していたと思います」。

主人公に恋心を寄せられる映画監督を演じた中島は「松井さんの繊細さが主人公のアイコに反映されていました。松井さんのキュートさがこの作品の恋愛をふくらませている」と話した。 

脚本を担当した城定秀夫氏は(46)は「青春映画になっていると思います。中島さんが演じた役を、嫌なやつだと思われると嫌だなと思っていましたが、くずなんですが、憎めないのでとてもよかった」と語った。