お笑いコンビ爆笑問題の太田光(57)が4日、MCを務めるTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に出演。物議をかもしている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる発言について改めて説明した。

「江川(紹子)さんや紀藤(正樹)さん、(鈴木)エイトさんはこの問題をずっとやり続けて、被害者に寄り添い続けて来た人は、空白の30年っていわれますけど、その思いがある。私たちというか、おれですね、『サンデー・ジャポン』20年以上やっていますけど、1回たりとも統一教会取り上げなかった。こういうことで初めて、こういう問題あるんだって。ぼくらはある意味無邪気に、信教の自由は大丈夫かなってことを思う。でもそれが障害になっていたんだよって思いが強い人たちは、そんなことはいってほしくないっていうことの30年のギャップがあるかもしれない。大きな意味での向いている方向性は違わないと思う」と話した。

太田は先月28日放送の同番組で、自民党が所属議員に対し旧統一教会との関係についてアンケート調査を開始したことをめぐり、「統一教会は反社だって確定するんですかって僕は岸田(首相)さんに聞きたい。だって今の段階では宗教法人として認められた宗教なわけで、『関係をどんどん調査していきます』っていうのは、まるで暴力団の関係と同じですよね。この先に行くと、『(旧統一教会は)反社だ』ってみんなが思うわけじゃないですか。そうすると、その信者たちはまるで暴力団の組員のように見られちゃう。何の悪意もなく、ただ信じている人たちはいっぱいいるわけですよね。その人たちはどうやって救済するの? すごい偏見な目で見られちゃう。岸田さんは旧統一教会をどういう団体だと思っているのかをまず明確に発言しないとほかの議員もみんな混乱する」と自身の考えを述べた。

また、旧統一教会の霊感商法問題に関しては「商法的には間違っているかもしれないけど、教え自体が間違っているとは誰も言えない」と私見を述べ、献金問題については「本人が信じてるから、これだけあげたいんだ(と献金する)。それは統一教会に限らずですよ。いろんなお寺やほかの宗教でも、自分が困るくらいにお布施をあげたほうが報われるっていう教えはいろんな宗教にあるから、それを取り締まるっていうのは、信仰というのは何なのかっていうことに政治が介入するということだから」と持論を展開した。

こうした発言はネット上で賛否を呼んだ。旧統一教会を擁護していると受け止める人も少なからずおり、批判の声もあがっていた。