日中韓9人組グローバルガールズグループKep1er(ケプラー)が7日、シングル「FLY-UP」で日本デビューした。デビューに合わせ来日し、日本デビューショーケースも成功させた。このほど、都内で日刊スポーツの取材に応じ、日本デビューの喜びや今後の目標を語った。

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「Catch your eye!Catch your mind!(視線と心を奪う!)よろしくお願いします、Kep1erです!」。映像に残ることがない新聞社のインタビューだが、普段通り元気なあいさつをしてくれた。1月の日本メディア初インタビューから約8カ月ー。今や若い世代を中心に、日本でも多くの支持を集めている。

リーダーのユジン(26) 「(日本語で)私たちが日本デビューすることができて、本当に感激です。たくさん準備したので、楽しみにしていてください」

副リーダーで日本人メンバーのマシロ(22) 「私たちの日本デビューの夢をかなえることができて本当にうれしいです。すべて日本のファンのみなさんのおかげだと思っています」

10~11日には、千葉・幕張メッセで、日本デビューショーケースを開催した。全3公演、計2万人を動員し、チケットは3分で完売した。

マシロ 「日本のステージに立つことを夢見ていたので、今回その夢がかなって本当に幸せでした。たくさんの方が私たちの日本デビューを見守ってくださって、応援していただきとてもうれしかったです。これからもっとすてきな姿をお見せします。ありがとうございます!」

同グループは、1月3日に「FIRST IMPACT」で韓国デビュー後、韓国2枚目のミニアルバム「Up!」とほぼ並列で今回の日本デビューの準備を行った。それでも、待っている日本のファンを思い、タイトル曲「Wing Wing」をはじめ、制作に打ち込んだ。

日本人メンバーのヒカル(18) 「初めて日本のファンのみなさんにお見せする日本のオリジナル楽曲だったので、みなさんの期待を超えられるように、みんなと発音とか細かいディテールまで気を使って一生懸命準備しました」

チェヒョン(20) 「日本のみなさんが私たちのデビューをずっと待っていてくださっているのを知っていたので、私たちのもともとある韓国の既存の曲ではなくて、日本のオリジナル曲を出せることになって本当にうれしいです。ちょうど『Up!』の活動と、このシングルの制作が重なって、正直大変なところはありましたけど、メンバー同士で『頑張ろうね』って声を掛け合いながら準備することができたので、とても楽しくできたと思います」

日本デビュー曲「Wing Wing」のMV解禁後には、羽ばたきをイメージし、手で翼を作る“Wing Wingダンス”も話題となっており、多数のダンスカバーが投稿されている。楽曲に込められた思いは。

ヒュニンバヒエ(18) 「『Wing Wing』は、力強く羽ばたいていこうという私たちKep1erの羽ばたきを表現した曲になっています。とても華やかでキャッチーでエナジティックなので、この曲を聴いた方々に、私たちのポジティブなエネルギーが伝わってほしいなと思います」

日本デビュー前から、すでに日本でも大注目のアーティストだった。韓国デビュー曲「WA DA DA」が、ビルボードジャパンチャートにおけるストリーミングの累計再生回数で1億回を突破。K-POPのグループとしてはBTS、TWICEに続く3組目の快挙を成し遂げた。また、デビュー曲で1億回再生の突破はK-POPアーティスト史上初となった。

マシロ 「韓国のデビュー曲が日本でこんなに愛をもらえると思っていなかったので、今でも実感がわかないですし、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。日本での活動も、これからもっと頑張っていきたいと思っています」

彼女たちの強みは-。

ダヨン(19) 「私たちのエナジティックな普段の姿と、あとパワフルなパフォーマンスを魅せられるステージ上での姿だと思います」

今後はどんなステージに挑戦したいのだろうか。

チェヒョン 「私たちがまだやっていない初めて見せるカラーを表現できるものにも挑戦してみたいです。ファンのみなさんが、きっとこういうことをしたら喜んでくれるだろうなとか、好きになってくれるだろうなっていう曲だとか、あとは私たちKep1erの魅力を魅せられるものであれば、どんなものでもやってみたいです」

メンバーもファンも、待ちに待った日本デビューだ。今後の日本での活動にも期待がかかる。

マシロ 「今まで待ってくださったファンの方に、たくさんの機会を通してお会いしたいです!」

チェヒョン 「私たちの韓国のデビュー曲『WA DA DA』が、日本ですごくブームになったと聞いています。なので、これから日本で活動していくにあたって、日本の活動曲でも『WA DA DA』と同じくらい、またはそれ以上に愛されたらいいなと思います。そうなるように、一生懸命頑張っていきたいと思います」

日本デビュー前に、すでにイギリス、オーストラリア、アメリカなどでの公演を大成功させた。文字通り、目指すは“グローバル”だ。

ユジン 「全世界にいる『Kep1ian』(ファンの通称)のみなさんに会えるように、これからも活動を一生懸命頑張って、私たちの魅力をたくさん見せていきたいです」

チェヒョン 「できるなら、私たちKep1erのワールドツアーができたらいいなって思います。私たちの曲で、ツアーができるといいな。あと、まだ私たちKep1erのペンライトができていないのですが、それを持っている『Kep1ian』のみなさんの姿を見たいです」

全世界の「Kep1ian」が、Kep1erのペンライトを持ち応援する。それが実現する日は、そう遠くないはずだ。【佐藤勝亮】