歌手中島みゆき(70)が、来月10日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「PICU 小児集中治療室」(月曜午後9時、初回30分拡大)に主題歌「■に」(ともに)を楽曲提供することが26日、分かった。中島が同局看板ドラマ枠「月9」の主題歌を担当するのは初めて。

同ドラマは主演吉沢亮(28)が27歳の駆け出し小児科医・志子田武四郎役を務める。北海道を舞台に、新設される15歳以下の子供を対象にした「小児専門の集中治療室」を意味するPICUで奮闘する姿を描く。

「■に」は北海道・札幌出身の中島ならではの、風立つ北の大地を連想させる壮大なバラード。来月10日の第1話で解禁される予定だ。中島は「お話をいただきまして、新アルバム制作中でしたので、その中の曲を試聴するためにフジテレビのスタッフさんに、レコーディングスタジオまで御出でを願いました。採用かどうかの結果を待つ間は、わが子の“お受験”に付き添う親のような気持ちでした。ドラマを、とても楽しみに待っております」とコメントしている。

吉沢は「不安な時や極限状態では、人間は他人に依存するのだと思います。先の見えない暗闇に新たに道を作ろうとする志子田先生たちに明かりをともしてくれるようにも、生死をさまよう患者さんたちに対する応援歌のようにも聞こえました」と話している。

数々の番組の主題歌、テーマソングを手がけてきた中島だが、フジ系連ドラの主題歌は16年ぶり。中島は過去に92年フジ系「親愛なる者へ」の「浅い眠り」、94年日本テレビ系「家なき子」の「空と君のあいだに」、そして00~05年NHK「プロジェクトX」の「地上の星」がミリオンセラーを記録している。「■に」のシングル発売は未定だが、ドラマ開始とともに同曲への注目も高まりそうだ。

※■は人ベンに貝の目が組のツクリ

○…今年2月に70歳の誕生日を迎えた中島だが、その創作意欲は衰えていない。コンサートこそ、最後のツアーと銘打った「2020ラスト・ツアー 結果オーライ」がコロナ禍で20年2月に中断したままだが、今年2月には中断前の同ツアーのCD&DVD、ブルーレイを発売。今月1日からは11年ぶりとなるCM出演。サントリーの缶コーヒーBOSSの新CMで「宇宙大統領みゆき」と事務員の2役を演じている。12月には、かつてドラマ版がヒットした、「銀の龍の背に乗って」が主題歌の「Dr.コトー診療所」映画版が公開予定だ。