米倉涼子(47)が、11月に開幕する主演ミュージカル「CHICAGO」を降板することが28日、分かった。主催のキョードー東京が発表した。理由を「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」によるドクターストップとしている。

米倉は降板にあたりコメントを寄せ「ここ数か月毎日悩まされていた激痛がなかなか改善されず、身も心も出演準備にすら至らなかったのが本音です。今回お医者さまより身体的負荷の高い舞台出演は難しいという診断を受けました」と状況を説明。出演を目指してトレーニングと治療を続けてきたが「観てくださる方の心を揺さぶるコンディションには到底値しておらず、この度の苦渋の決断が大変悔しく、本当に残念です」とつづった。そして「公演を心待ちにしてくださっていた皆様、関わってくださっていた全てのスタッフの皆様に、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

また「私は志半ばで止む無く降板しますが、この作品はコロナ禍も越えて、アメリカのミュージカルとしてはBroadwayで最長上演記録を更新しています。その記念すべき公演を是非お楽しみ頂きたいですし、公演の成功を祈っています」とメッセージ。「私自身は、この作品での次なる挑戦に向かってゆっくりまた歩きだしていきたいと思います」と前向きに記した。

米倉は12年に「CHICAGO」でブロードウェーデビューし、17、19年にも出演。今年10周年の節目を迎える米倉のライフワーク的作品で、日本人女優初となる4度目のブロードウェー主演に注目が集まっていた。

同作はリバイバル版「CHICAGO」の25周年記念公演として上演。米倉はニューヨーク・アンバサダー劇場でのブロードウェー公演(11月7~20日)、東京国際フォーラムでの凱旋(がいせん)公演(12月14~31日)に出演予定だった。

キャストについては「ロンドン・ウエストエンドのキャストを中心に世界ツアーを続ける実力派メンバーでお届けいたします」としている。