BTSの所属事務所「HYBE」が17日、メンバーが「各自の計画に沿って、順次兵役を履行する予定」と発表した。まずは12月に兵役期限の30歳を迎えるJINが、今月末に入隊延期の取り消しを申請する予定。また「25年あたりにはBTSが7名でのグループ活動を再開することを希望」しているとも記した。

発表では「兵役の義務を履行するための具体的な準備に着手しましたことをお知らせいたします」とし、最年長のJINの入隊に向けた動きを報告した。15日には韓国・釜山で、30年の釜山国際博覧会誘致祈願無料コンサートを開催したばかり。「当社は、アーティストとともにこれまで兵役履行計画を進めてまいりました」とし、熟慮と協議を重ね「コンサートを終えた今が、本件に関してお知らせするのに最も適した時期であると判断いたしました」と説明した。

事務所とメンバーは、25年あたりの活動再開を希望しているが「現時点で正確な時期を特定するのは困難でありますことをご理解いただけましたら幸いです」と理解を求めた。そして「BTSは各メンバーの兵役履行計画に合わせ、当分の間、個別の活動に集中することになります」と今後について言及した。

8日に韓国で開催された音楽授賞式では大賞を受賞し、リーダーのRMがスピーチで、近々重大発表があると発言していた。その9日後、半年ぶりのライブを終えた直後のタイミングでの発表となった。

<主な韓国芸能人の兵役>

◆SUPER JUNIOR 10年以降、メンバーが断続的に兵役に就いかんこくたが、残ったメンバーやユニットなどで活動を継続。

◆東方神起 15年から兵役で約2年半の活動休止。活動再開後には日産スタジアム3日間連続公演などを成功させた。

◆チャン・グンソク 兵役の代わりに公的機関で勤務する「社会服務要員」として、18年7月に訓練を受けた後、ソウルの消防当局で勤務。32歳の20年5月に終了した。

◆BIGBANG 18年にメンバーが相次いで入隊。G-DRAGONは31歳の19年10月、兵役を終え大勢のファンが出迎えたと伝えられた。今年4月、新曲をリリースし約4年ぶりに活動再開。

■韓国の徴兵制 韓国では原則、すべての男性に兵役義務がある。通常は19歳で徴兵検査を受け合格すると、20~28歳の間に入隊し、2年足らずの兵役に就く。20年には“BTS入隊延期法”とも呼ばれる法改正が成立し、文化勲章など国威宣揚に著しい功績があると認められた大衆文化芸術人らは、30歳になる年の12月31日まで入隊を延期できることになった。入隊後は基礎訓練などを経て、陸軍、海軍、空軍、海兵隊などに配属される。持病があるなど検査で社会服務要員などと判定されると、公共機関などで働く。ドラマ「愛の不時着」のヒョンビンやSHINeeのミンホら、海兵隊を志願した芸能人もいる。