手のひらと手のひらを10センチほど離して向かい合わせてみてください。手のひらのくぼみあたりがほんのり、じんわり、温かく感じてきませんか? このぬくもりが「気(き)」なんだそうです。
ちょっと前に、この「気」を生かした癒やしの講座を受講しました。アロマオイルを使って指先からひじ上あたりまでをマッサージする「ハンドセラピー」です。2日間の講座では最初に自分の手に気を集めることを学びます。ちょっとスピリチュアルな印象ですが、マッサージやアロマの効果以上に癒やしがもたらされるのは、この「気」=「ぬくもり」の存在なのかなと感じるのです。
ハンドセラピーに興味をもったのは「もしもこの世にお金が存在しなかったら?」と考えたことがきっかけです。資本主義の現代、お金は物事の価値をはかれて便利な一方、無機質です。お金のない世界で誰かを大切に思う気持ちや感謝を伝えたい時、私にはこの身ひとつで何ができるだろう? そう考えた時、人の癒やしになることを身に付けたいと思ったのです。
学び始めると力の入れ加減がとても難しいのです。でも、手をもみほぐすだけで全身が温かくなる驚きを実感。何より、人のぬくもりが心のコリをもほぐすような気がするんです。
講座修了後、最初の施術対象者は祖父でした。ぎこちない手つきでも気持ちが届いたようで祖父は喜んでくれました。ごつごつした節々や分厚い手のひらに祖父の長い人生を思い浮かべました。これだけで良かったと思いました。(新潟テレビ21アナウンサー)



