フジテレビ港浩一社長が13日に放送されたTBS系バラエティー「日曜日の初耳学」(日曜午後10時)にVTR出演し、作詞家秋元康氏について語った。

民放社長がライバル局の番組に出演するのは極めて異例。

番組にゲスト出演した秋元氏が「ヒットを生み出す仕事術」について語る中で、「転機となった人物」として名前を挙げたのが港社長だった。出演を引き受けた理由について港社長は「秋元さんのすごいところは、人と人をつなぐ力があること。自分もこうやって局の垣根を越えて、喜んで出演したいと思った」と語った。

港社長と秋元氏は80年、フジテレビバラエティー「ザ・ラストショー」で駆け出しのディレクターと構成作家として出会ったという。

港社長は秋元氏の仕事術について「すごいのは企画力。隙間や、流行っていないところに目を付けていくのが素晴らしい。よく居酒屋で食べながら企画の話をして、僕がはし袋にメモしながらやっていた」。はし袋からどんな番組が生まれたかを聞かれると「だいたいははし袋から生まれた」と証言。多忙な秋元氏の睡眠時間を気遣い「もう少し寝たほうがいいと思う」とメッセージした。

VTRを見た秋元氏は「ありがたいですよね。異例ですよね」と感激。「地上波ということを考えてくださっている。本当のテレビ屋ですから」。番組MCの林修氏も「異例ですよね」と感激の様子だった。