女優松原千明さんが先月8日、米ハワイで急死していたことがことが16日、分かった。64歳だった。長女の女優すみれ(32)の所属事務所がこの日、明らかにした。99年に俳優石田純一(68)と離婚後、すみれとともにハワイに移住していた。

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松原さんの訃報を受け元夫の石田純一が16日、都内で、出演するイベントの休憩時間に取材に応じた。

石田は松原さんが亡くなった10月8日に、すみれからメールで知らされたという。「パパ、ママが死んじゃった、という文面でした。いつもはたわいない話ばかりなんですが。驚きで、言葉がでませんでした。本当であってほしくないと思いました」。

すみれに第1子男児が生まれた4月、電話で話をしたのが最後だったという。コロナ禍でもあり、松原さんは孫には会えずじまいだった。「すみれも、ママに子どもの顔を見せたかったと思うのですが。子どもが生まれたばかりで、隔離とかいろんな問題もありまして。落ち着いたら会おうねというところでした」。

すみれは憔悴(しょうすい)しきっており、何度も電話で会話し、先週の月曜日には会ったという。「いくらか落ちついてきましたが、ママの話をすると泣き崩れて。かける言葉もありません。でも、仕事を続けて頑張ることが、ママへの恩返しになる、と言っていました。少し、前向きになっています」。近く、すみれがハワイを訪れ、現地にお墓を設けた後、日本に遺骨を持ちかえる見通しだという。

松原さんに会ったのは、世の中がコロナ禍になる前だった。「その時は、めちゃめちゃお元気で。年齢からは想像できないくらいおきれいでした。個人的にはとてもうれしかった」。そして「体の不調とかあっても、弱みをみせない人でした。いつも、母親として頑張る人でしたから。だからこそ、もう少し、僕に力になれることがあったのではないかと後悔しています」と話した。

石田は松原さんについて「とにかく明るく、元気な人でした。結婚した時も、芸能界的にいうと、彼女の方が上にいる方だったのに、僕のことを信じてついててきてくれました。僕の方が先に逝くと思っていました」。

2人は石田の不倫騒動などもあり、99年に離婚している。「(離婚の)責任は僕にある。でも、自分の娘のことをいうのはなんなんですが、あんなに誰からも愛されるいい娘を産んでくれた。そこは彼女も誇りだったと思います」。そして最後に「ごめんなさい。ありがとう」と語った。