岡田准一(41)が、映画「最後まで行く」(藤井道人監督、来年5月19日公開)に主演することが24日、分かった。1つの事故を発端に陰謀に巻き込まれていく刑事を演じる。初共演の綾野剛(40)とともに、絶体絶命で極限のノンストップ・サスペンス・アクションを描く。

14年に韓国で公開され、観客345万人を動員した大ヒット映画のリメーク。岡田は、次々と災難が降りかかる刑事の工藤を演じる。危篤の母のもとへ向かうため車を飛ばしていた最中、1人の男をはねて死なせてしまう。さまざまな手を使ってごまかそうとするが、綾野演じる県警本部の監察官、矢崎から追われることに。年の瀬の4日間、96時間の逃走劇だ。

今年1月から2月に撮影された。さらに年末にも撮影を行い、来年3月に完成予定という。岡田は19年公開の「新聞記者」などで知られる藤井監督とも初タッグ。「ものづくりの情熱に震える最高の時間でした。綾野剛さんに追い詰められていく人物を演じるのは、今までの映画人生の中で一番エネルギーを使いました」と撮影を振り返り、「最後まで加速するストーリーをぜひご覧いただきたいです」とアピールした。

岡田との共演が「1つの目標」だったという綾野は「対峙(たいじ)し続ける関係ですが、僕の(岡田への)思いがあふれてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました」と明かした。

◆最後まで行く 14年にイ・ソンギュン主演で公開された韓国映画。陰謀に巻き込まれていく刑事とそれを追う謎の監察官が織りなす、緊張感とスピード感あふれる4日間の物語。中国、フランス、フィリピンでリメークされ、フランス版は「レストレス」として今年2月にNetflixで世界配信され、グローバルランキング1位に。